病院から訪問看護へ!言語聴覚士が感じる不安を解説。訪問看護での働き方。

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病院で患者さんと向き合う中で、「もっと一人ひとりの生活に寄り添ったリハビリがしたい」「夜勤はないけれど、業務量が多くて体力的・精神的に限界を感じている」「将来のライフイベントを考えると今の働き方を続けられるか不安」と悩んだことはありませんか?

訪問看護も興味があるけど、本当に自分に務まるか不安…と感じたことはないですか?

PT(理学療法士)やOT(作業療法士)に比べて人数が少なく、病院内でも少し特殊で貴重な立ち位置にいる言語聴覚士(ST)。実は今、訪問看護ステーションにおいてSTの存在がこれまで以上に強く求められています。

この記事では、病院から訪問看護ステーションへ転職した場合の「1日のスケジュールの変化」や「給料・年収のリアル」、そして「なぜ訪問看護でSTが重宝されるのか」を詳しく解説します。一歩を踏み出すきっかけとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。

訪問看護ステーションで「言語聴覚士(ST)」が絶大な人気を誇る理由

リハビリ職の中でも、STは非常に専門性が高く、訪問現場において「喉から手が出るほど欲しい人材」と言っても過言ではありません。その理由は、在宅医療が抱える大きな課題に直結しているからです。

1. 「食べる・話す」の課題は在宅生活の継続に直結するから

在宅で過ごす高齢者や障害をお持ちの方にとって、「口から食べる喜び」や「家族とコミュニケーションをとる時間」は生きがいそのものです。しかし、摂食咽下障害による誤嚥性肺炎のリスクや、失語症・構音障害による孤立は、在宅生活を揺るがす大きな問題となります。

PT・OTが運動機能や日常生活動作(ADL)のアプローチを得意とする一方で、食とコミュニケーションの専門家であるSTの技術は、在宅での安全で豊かな暮らしを支える要なのです。

2. 医療機関に比べて圧倒的に「圧倒的ST不足」

地域には訪問看護ステーションが数多く存在しますが、STが在籍しているステーションは決して多くありません。「STのリハビリを受けたいけれど、対応できるスタッフがいない」と諦めている利用者様やご家族、ケアマネジャー様がたくさんいらっしゃいます。そのため、STが1人入社するだけで地域からの依頼が一気に増えることも珍しくありません。

私の近隣で調べてみても、市町村内の全ての訪問看護ステーションで全部で1~2人しかいないなんてよくあります。

【徹底比較】病院勤務と訪問看護勤務の「1日のスケジュール」

病院勤務のときは、時間に追われながら何人もの患者さんを連続でリハビリし、書類業務や各種カンファレンスで帰宅が遅くなることも多かったのではないでしょうか。

訪問看護ステーションに移動すると、移動時間が程よいリセットの時間となり、一人ひとりと深く向き合えるスケジュールへと変化します。

病院勤務時代のスケジュール例

  • 08:30 出勤、情報収集、カルテチェック
  • 09:00 午前リハビリ(9単位、連続対応で息をつく暇もない)
  • 12:00 昼休憩(サッと食事を済ませてカルテ入力)
  • 13:00 午後リハビリ(9~11単位)
  • 17:00 カンファレンス・他職種連携・サマリー作成
  • 18:30 残業して書類整理を終わらせ、退勤

訪問看護ステーションでのスケジュール例

  • 08:30 出勤・朝礼(一日の訪問ルートと利用者様の状態確認)
  • 09:00 1件目の訪問(実際の生活環境で摂食・咽下訓練や発声練習)
  • 10:15 2件目の訪問(移動時間は車内で好きな音楽を聴いてリフレッシュ)
  • 11:30 3件目の訪問
  • 12:30 昼休憩(移動途中の公園やカフェでしっかり休憩をとれる)
  • 13:45 4件目の訪問(ご家族へ食事形態のアドバイスや指導)
  • 15:00 5件目の訪問
  • 16:30 事務所へ戻り、訪問記録の作成・ケアマネジャーへの報告連絡
  • 17:30 定時退勤(残業はほとんどなく、自分の時間を確保)

1日の訪問件数は5~6件程度が一般的です。1人あたり40分〜60分しっかりと時間を取れるため、「時間に追われて作業のようになってしまう」というストレスから解放されます。直行直帰を導入しているステーションも増えているため、プライベートとの両立もしやすくなります。

気になるお金の話。給料・年収はどう変わる?

「訪問看護に行くと給料が上がる」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、一般的な病院勤務からの転職であれば、年収アップを狙える可能性が非常に高いです。

病院勤務と訪問看護の年収比較(目安)

勤務先平均想定年収特徴・手当の傾向
一般病院350万円 〜 420万円基本給+昇給はゆるやか。残業代で稼ぐ傾向。
訪問看護ステーション450万円 〜 550万円以上インセンティブ制度があり、がんばりが給料に反映。

訪問看護ステーションの多くは、基本給に加えて「訪問インセンティブ(規定の訪問件数を超えた分だけ手当が支給される仕組み)」を取り入れています。専門性が高く需要のあるSTは、訪問件数を安定して確保しやすいため、インセンティブによって高収入を得やすい環境にあります。

また、「土日祝休み」「残業ほぼなし」のステーションが多いため、時給換算で考えると労働環境と収入のバランスは大幅に向上します。

ライフスタイルに寄り添う働き方だから、ずっと続けられる

訪問看護ステーションは、若手でしっかり稼ぎたい方はもちろん、結婚や育児、介護などのライフイベントを迎えた方にとっても働きやすい環境が整っています。

  • ワークライフバランスが整いやすい土日祝休みが基本で、早番や遅番もありません。有給休暇も取りやすく、ご家族との時間や趣味の時間を大切にできます。
  • 時短勤務や非常勤という選択肢も「子どもが小さいうちは週3日だけ」「午前中だけ訪問する」といった柔軟な働き方が選べるのも訪問看護の魅力です。STとしてのキャリアを途切れさせずに、ライフスタイルに合わせて長く活躍できます。またアルバイトという選択肢では1件あたり〇円といった勤務方法もあるみたいです。

言語聴覚士が訪問看護ステーションを選ぶときに大事なこと

最も大事なことは教育体制が整っているかです。HPにはどの訪問看護ステーションも「充実した教育体制」「安心して働けます」と書かれています。実際に他にもSTのスタッフがいるか、自分が休んだ時にどのようにフォローしてもらえるかを確認することが大事です。

病院で培ったあなたのスキルが、在宅で誰かの希望になる

訪問看護への転職に「1人で訪問するのが不安」「病院のような設備がない中で判断できるか心配」とハードルを感じる方もいるかもしれません。

しかし、病院でさまざまな症例を経験し、患者さんやご家族と真摯に向き合ってきたあなたのスキルは、在宅の現場で本当に頼りにされています。最初は先輩スタッフとの同行訪問からスタートするため、ブランクがある方や訪問未経験の方でも安心して業務に慣れていくことができます。

「食べる喜びを取り戻したい」「もう一度、大好きな家族とおしゃべりしたい」――そんな利用者様の切実な願いに一番近くで寄り添い、笑顔を見ることができるのは言語聴覚士ならではのやりがいです。

今の働き方に少しでも疑問や不安を感じているなら、ぜひ訪問看護ステーションという新しいフィールドを選択肢に入れてみませんか?

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